ミドルの時代が始まる
時代は、スーパースポーツ、リッターマシンから、小中排気量アドベンチャー、ネイキッドが主流へ。
これは全世界的な動きです。日本でも、海外でも、バイク乗りの主ユーザはオッサン。オッサンの高齢化に伴って、欲しいバイクが変わってきたのです。
これは単に「しんどいから」「乗れないから」といったネガティブな理由だけではなく、いろんなバイクに乗ってきた結果、見た目で押し出しの聞くスゴいマシンではなくとも楽しさを発見できるようになってきた、という、ベテラン的ポジティブな理由もあると思います。
日本ではさらに250cc、「ニーゴー」の人気が上がりつつありますね!
さて、その動きを敏感に感じ取った各社から新機種が出始めています。ホンダやヤマハについてはわざわざ書く必要もないと思います。
今回、私が注目したのはハーレーダビッドソンです。
ストリート750です。
と一瞬思ってしまったワタクシ。まぁ同じことを思ってしまったオッサンも多いことでしょう。
それはさておき、この「次世代型ストリートモデル」と銘打って出されてきた新型車の注目点は、わざわざ新規開発された、水冷エンジン「レボリューションX」です。
わざわざ新規開発するってことは、それだけやる気があるってことです。いいことです!
中排気量好きとしては、面白いミドルサイズマシンをこれからもバンバン出していってほしいのです。
そういえば、ドカティもスクランブラーを発売しましたが、新型エンジンではないにせよ、「ストリート」向きの、気軽に乗れるわりとリーズナブルなマシン、という意味では、やはり同じ方向です。
さて、そうなるとちょっと気になるのが、BMW。
昨年末頃に発表された新型車は、R1200R、R1200RSがメイン。リッターです。
ミドルの新型車(?)といえば、F800Rですが、正直、ちょっとフェイスリフトしただけにしか見えません。
BMWのFシリーズは、BMW本体ではなく、オーストリアのロータックス社製エンジンを積むモデル。誤解が無いように言っておくと、私はFシリーズは嫌いじゃないし、ほしいモデルもあるし、実際買おうとしたこともある。
でも、客観的に見て、BMWが本気を出していないセカンドラインであるのも事実。
いまは絶好調のBMWですが、将来を見据えて、ぜひ、ミドルサイズのボクサーエンジンを出してほしいものです。